まるで“飲む天津飯”!? 「人生で一番おいしい!」 最後まで飽きずに食べられる工夫が盛りだくさんの愛され看板メニューとは『チャント!』
ほくほくの炒飯に、熱々の麻婆豆腐。人気の町中華には、必ずと言っていいほど常連たちがこぞって注文する看板メニュー、通称「常連メシ」があります。名古屋市南区にある創業10年の「YUAN」の常連メシを取材しました。
まるで“飲む天津飯” フワフワ、トロトロ食感に舌鼓!
この店の特徴は、階段を上った2階に完備された広々としたキッズスペース。子どもの様子を見ながら食事ができると、ママたちからも大人気です。
そんなママたちがこぞって注文するメニューが「ふわとろ天津飯」。一見オムライスのように見えますが、ナイフで切り込みを入れると、半熟の玉子がトロッと流れ出します。熱々のあんを上からかけると「ふわとろ天津飯」完成!そのふわふわ、トロトロ食感に、常連客も…。
(常連客)
「おいしい! 玉子がフワフワ」
「玉子がかたい、ほかの町中華は。(この店は)やさしい~。玉子もフワッとしてる」
フライパンで溶き卵を弱火で温めた後、ミキサーで撹拌します。最後にもう一度フライパンで形を整えると、中がとろっとろのオムレツが完成。そのふわトロ具合は、まさに“飲む天津飯”です。
女性でも食べやすいようにレシピを大改良 人気メニュー誕生の秘密
「ふわとろ天津飯」を考案した経緯を、オーナーの中森さんに伺いました。
(オーナー・中森雅年さん)
「オープンから3か月、店のウリをつくりたかった。女性目線で、女性が喜ぶものをつくりたかった」
開店当時、子育て真っ最中だったオーナーの中森さんは、「女性でも入りやすい町中華を作りたい」と思い、考案したのが「ふわとろ天津飯」の原型となったオムレツ型天津飯でした。しかし、実際に提供してみると、いくつかの問題がありました。
(オーナー・中森雅年さん)
「大盛りなんです。後半飽きちゃうお客さんもいた。昔は皿に残ることもあって、おいしいけど食べきれない(と残された)」
天津飯を残してしまう女性客が多かったことから、最後まで食べてもらえるように、天津飯のレシピを大改良しました。
(常連客)
「天津飯は普段食べないけど、『YUAN』の天津飯は食べたい」
焦がししょう油で風味を引き立て、毎日12時間以上煮込む中華スープは女性向けにあっさり味に仕上げました。さらに、あんにも溶き卵を加え、マイルドな味わいに仕上げたのです。
味変に、シャキシャキ食感!? 最後まで飽きずに食べられる工夫がいっぱい
さらに、客が食べ飽きないように、ある調味料を添えて出しています。
(オーナー・中森雅年さん)
「食感を途中で変えるために、ラー油で味変」
天津飯に添えられたラー油は、味変用で、10種類のスパイスを油で煮込んだオーナーオリジナルのもの。天津飯にぴったりの辛さで、クセになる味わいです。これにより、客も食べる手が止まりません。他にも、食感を変えるために加えている食材が…。
(オーナー・中森雅年さん)
「あんの中にクワイを入れている。クワイのシャキシャキ感とか、タケノコのシャキシャキ感を加えながら、完食していただけるように」
見た目の楽しさと、最後まで飽きさせない食べ応えを追求した、唯一無二の一皿が「ふわとろ天津飯」です。
(常連客)
「人生で一番おいしい!」
飽きない「ふわとろ天津飯」を求めて、今日も常連客がやってきます。
CBCテレビ「チャント!」2024年12月18日放送より