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名鉄 舞木検査場に潜入し、3500系の改造工事に密着!工場内には7000系パノラマカーの姿も!『日経プレミアム 工場へ行こうIII AMAIZING FACTORY』(“名古屋鉄道”ぜ~んぶ見せますSP 前編)

赤い鉄道ワールド

『工場へ行こう』の大人気鉄道シリーズ第4弾は名古屋鉄道を大特集!!名古屋鉄道の全面協力の下、これまでに見たことがない驚きの映像を多数収録しました。他の鉄道工場では見られない『赤い鉄道ワールド』、必見です。

身近な商品からロケットの部品まで、ものづくりの素晴らしき世界を紹介する『日経プレミアム 工場へ行こうIII』。毎月第1土曜日の午後にテレビ愛知で放送中です。

[魅惑の『赤い鉄道ワールド』が広がる工場動画はこちら]

赤い電車が空を飛ぶ!?愛知県岡崎市にある名鉄の工場に潜入!7000系パノラマカーの姿も!

『名鉄』の名で親しまれている名古屋鉄道。地元で暮らす人々にとって無くてはならない鉄道です。今回は名古屋鉄道の全面協力を得て、人々の暮らしを支える列車の工場を取材しました。


名鉄

今回取材したのは愛知県岡崎市にある名古屋鉄道・舞木検査場。ここでは4年間隔で定期的に車両をチェックする重要部検査や、8年間隔で本格的に調べる全般検査が行われています。

工場内では昔懐かしのあの列車の姿を発見!


パノラマカー

名鉄の代名詞ともなっている7000系『パノラマカー』。1階の座席から正面の風景を展望できる日本初の前面展望車両です。展望スペースを確保するため運転台が2階にあるのもパノラマカーが日本初。そして名古屋鉄道の『赤い列車』、実はこのパノラマカーが始まりなのだそうです。現在はパノラマカーの運行は終了しておりますが、この舞木検査場で今も大切に保存されています。

さて、工場の中央部にある車体置場に向かうと、名鉄電車がズラリと並んでいました。これは壮観!


名鉄電車がズラリ

良く見るとこれらの車両には車輪がついていません。実はここに置かれている車両は検査を行うために台車から外されたものなんです。

車体と台車の切り離し作業は、車体と台車をつなげているボルト部品を外す作業から始まります。


ボルト部品を外す

部品を外し終えたら、大きなクレーンで車体をはさみ車体をしっかりとロック。そしてゆっくりと持ち上げています。


浮かせた車体

浮かせた車体を横移動させて安全な場所へと運んでから、車体から外された台車を運んでいきます。運ぶ方法はなんと人力! 大きな台車も手で押して運べてしまうんですね。


人力で運ぶ

持ち上げられた車体は工場内を移動するための仮台車に置かれ、所定の場所へと運ばれていきます。

すると今度は既に仮台車の上に置かれていた別の車体がクレーンで空中へと運ばれていきます。その高さはなんと7メートル!仲間たちの頭上を悠々と飛んでいきます。


持ち上げられた車体

こうして運ばれた車体はいよいよ車体支持台の上に着地。およそ10分の空中散歩を経て無事に車体が運ばれました。


着地成功

名鉄電車が大改造!?スゴ技のオンパレードでピッカピカにリフォーム!

一方、先ほど仮台車に載せられた赤い電車は次の校庭へと向かうため移動を開始していました。この移動もなんと人力。大きな電車が人の手で運ばれていく姿、驚きの光景です。


大きな電車を人力で移動

ここに運ばれた3500系の列車は製造から約25年が経過。そこで古くなった車両を新しく更新する『改造工事』が行われることとなりました。


改造工事

座席、手すり、つり革、さらには壁や天井、配線など車内のあらゆるものが取り外された車内すっかりすっからかんに。ちなみに電車の運行に欠かせない配線を行う作業だけでおよそ一ヶ月かかるそうです。安全運行に不可欠な作業、慎重に進められます。


配線作業だけでおよそ一ヶ月

その後新しい設備が取り付けられ、改造工事後の車内はピッカピカに。ロングシートの中央はポールが設置され、安全に立ったり座ったりできるよう快適な乗り心地を追求。お客さんがより快適に乗車できるよう工夫が施されています。


自社工場で改造工事

こうした改造工事を名鉄では全て実施。外装も長年の風雨や紫外線の影響で生じた傷やへこみをパテで補修しツルツルの状態に戻していきます。見事な職人技です。


見事な職人技

その後研磨機で表面を磨いた後、『アント』と呼ばれる青い作業車両で次の場所へと運ばれていきます。実はこの『アント』、車輪とタイヤの2種類を装備する『二刀流』の作業車両。工場内でのみ使われるため普段目にすることはありませんが、器用で力持ちな働きアリなんです。


アント

一方、車体から外された台車もきれいにリフォーム。台車を分解して外された車輪には専用のアームロボットで白いパウダー状のものが吹き付けられます。


ドライアイスで掃除

ここで吹き付けられているのはドライアイス。細かい粒状のドライアイスを吹き付ける衝撃と、ドライアイスが固体から気体になることで体積が膨張する作用を利用して隙間の奥までしっかりと汚れを取り除いています。ドライアイスを使えば濡れないため、乾かす手間が省けるというメリットもあるだとか。

それぞれにメンテナンスを受けた車体と台車が再び合体すると、いよいよ作業もクライマックス。ビニールシートやテープを何カ所も貼り付けられてから、建屋の奥にある『赤い部屋』へと運ばれていきます。床も柱も壁も見事なまでに真っ赤、めったに見られない光景です。


赤い部屋

『赤い部屋』で行われるのが仕上げの塗装工程。アームの先端から塗料を吹き出す塗装ロボットで名鉄車両のシンボルカラーである赤色へと車両が塗られていきます。


赤いボディへ

ロボットが塗れない細かな部分は人の手で仕上げ、新品と見間違えるほどピカピカの車両となりました。

こうしてきれいに再塗装された車両は、出場検査ピットと呼ばれる場所で最終検査が行われます。扉の開閉や行き先案内板のLED表示もしっかりと確認。


遊び心

「準急・猿投行き」の表示にん??と思った方はかなりの名鉄通。実は猿投行きは普通しか運行されていないので、通常の運行時には見ることが出来ない行き先表示でした。名鉄のご好意によるレア表示です。

名鉄スペシャルはまだまだ続きます! この後は、テレビ初となる『名鉄運転士への完全密着』。たくさんの路線を渡り歩く運転士さんの知られざる運行ルートに迫ります。

[中編はこちら]

さらに出来たてほやほやの新造車両を運び入れる車両輸送大作戦の様子にもテレビ初密着。新品の名鉄車両が走るのはなんとJRの線路!?鉄道会社の垣根を越えた連携プレーの様子に、日本で3ヶ所しかないレアポイントも!貴重シーンが目白押しです。

[後編はこちら]

より詳しい内容は見逃し配信でぜひご覧下さい。

[Locipoにて見逃し配信中]

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【社名】名古屋鉄道株式会社
【本社】〒450-8501名古屋市中村区名駅一丁目2番4号
【HP】https://top.meitetsu.co.jp/
【Twitter】https://twitter.com/meitetsu_info (運行情報)
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日経プレミアム 工場へ行こうIII ~ AMAIZING FACTORY ~

身近な商品からロケットの部品まで、ものづくりの素晴らしい世界を紹介する『工場へ行こうIII』はテレビ愛知にて毎月第Ⅰ土曜日の午後に放送。また、Locipo、GYAO!でも見逃し配信中です。

【放送局】テレビ愛知 
【番組HP】https://tv-aichi.co.jp/koujou3/
【番組Twitter】https://twitter.com/koujouheikou
※記事の内容は放送当時のものです。

文:Swind(作家・名古屋めし料理家・ライター)
HP:https://swind758.wixsite.com/meshi
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日経プレミアム 工場へ行こうIII ~ AMAIZING FACTORY ~

毎月第1土曜日の午後にテレビ愛知で放送中。東海地方の『工場』には、驚きがぎっしり!

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