【JR東海在来線の運転席映像】線路の先には何がある?【JR東海・名古屋駅~名古屋車両区】
毎月第1土曜日の午後にテレビ愛知で放送中の『日経プレミアム 工場へ行こうIII』の制作陣がお届けする、珠玉の電車企画第4弾! 今回ははJR東海在来線、名古屋駅から名古屋車両区へと回送される列車の運転席に特別にカメラを設置し、普段は見られない運転士目線の前面展望を撮影しました。長く続く線路の先には何があるのか? JR東海 運輸営業部 管理課の武井秀樹さんの解説とともにお届けします。
JR東海管内で最多の全12線!信号機横に書かれた謎の文字の意味とは?(名古屋駅構内)
岐阜方面から金山方面に向けて名古屋駅構内に回送列車が入っていきます。左側に見えるのが名古屋駅のホーム。左から東海道本線、中央本線、関西本線と各線ごとにホームがあります。
武井さんによると名古屋駅にはホームがある線路だけで12線あるとのこと。JR東海の管内では一番線路が多い駅になります。右側に東海道新幹線のホームを見ながら名古屋駅の構内を進む回送列車。すると、信号機に何か文字が書かれているのが見つかりました。
「西名1場」と書かれた信号機は、「西名港1番線へ進入可否を示す場内信号機」とのこと。ちなみに西名港1番線は、あおなみ線や貨物列車が走る線路のことだそうです。
左側からやってきた列車は関西本線の列車。名古屋駅が終着のため行先表示にも「名古屋」と書かれています。
さらに先へと進んで行くと、左右に次々と列車が走って行くのが見えました。左奥の方には名鉄バスがターミナルへと上がっていく様子も。名古屋駅が交通の大動脈であることがよく分かります。
線路上で電車がストップ!? 線路についているライトは何のため?(名古屋駅構内)
名古屋駅の構内をゆっくりと進んでいた回送列車ですが、ホームの無い場所で一旦停止してしまいます。いったい何故でしょうか?
その理由は左側に『入換信号機』があったため。車両を別の線路に移動する作業のことを『入換』といい、この入換信号機があるところでは必ず一旦停止するように定められているそうです。
運転士が信号機の現示を確認した後、列車は再出発。するとこの付近の線路にライトがついていることに気がつきました。いったい何のためのライトなのでしょうか?
正解は「線路で作業している係員へ列車が入る線路を知らせるためのライト」。たくさんの線路がある名古屋駅構内では、どの線に列車が通るのかをライトで知らせることで、係員の安全を確保しているんだそうです。貨物列車が走るのを横目でみながら東海道新幹線の陸橋をくぐり、回送列車は八田駅方面へと進んで行きます。
側線だらけの未知なるゾーンへ。そして線路の先には何がある?(名古屋車両区)
陸橋をくぐると、そこは線路、線路、また線路。たくさんの線路がある場所へとやってきました。これはすごい光景ですね。
右側に行く線路はそれぞれ車両を留置するための線路。この日も右側には在来線の列車が止まっていました。そして線路とともにたくさんあるのが電柱の数々。線路の間を縫うように数多くの電柱が立ち並んでいます。
これらの電柱は架線を釣るための『ビーム』と呼ばれる支持材を支えるためのもの。線路がたくさん分岐している場所なので、電柱も同じように密集しています。
右側へと分岐する線路を横に見ながら、回送列車は一番奥まで進行。右へカーブするとまた複数に分岐しています。
ここに止まっているのは次に必要になるまで待機をしている列車。営業列車として順番が来たらここから名古屋駅に向けて順番に発車していきます。するとここで、頭上にモニターのようなものが設置されているのを見つけました。これはいったい何なのでしょうか?
その答えは『ライト』。夜間に構内を照らすためのものとのことでした。さらに奥の方を見ると、今度は建屋が見えてきます。
この建屋は、10日に1度実施する仕業検査や車両の分割併合を行う場所。ここで検査が行われているんですね。回送列車は建屋の手前で停車。ここがこの回送列車のゴール、名古屋車両区でした。
線路の先には何がある?
魅力に満ち溢れた線路の旅へご案内!テレビ愛知のレギュラー番組『工場へ行こうIII』の制作陣がお贈りする珠玉の電車企画第4弾。Locipo、GYAO!、Youtubeにて配信中。また「乗り物企画」はシリーズ化が決定!第5弾は、2/11(金祝)に放送&配信予定。どの線路の“先“を訪れるのかお楽しみに!
【放送局】テレビ愛知
【番組HP】https://tv-aichi.co.jp/senro/
【配信】Locipo YouTube
※記事の内容は放送当時のものです。