豊田市の人気鮮魚店「トミーの魚や」 店主は魚をさばきたくてウズウズ!
海に面していない愛知県豊田市で「魚をさばきたくてウズウズしている魚屋さん」とウワサになっているのが「トミーの魚や」。魚好きの店主が4年前にオープンして以来、お客さんたちがひっきりなしに足を運ぶ人気の鮮魚店です。
「トミーの魚や」の一日に密着すると、そこには「魚愛」があふれまくりな店主の姿がありました。
新鮮な魚を目の前でさばいてもらえる「トミーの魚や」
まるで魚市場のような雰囲気の「トミーの魚や」には、50種類以上もの鮮魚がズラリ。しかもそのほとんどが丸ごと1匹の姿で並んでいます。
ほしい魚があったら、まずは店員さんに声をかけるのが「トミーの魚や」流です。丸ごと販売されている魚は、注文が入るたびに裏の調理場へ運ばれ、すぐにさばいてもらえます。
お客さんに話を聞くと、単にさばくだけではなく、食べ方ごとにさばき方を変えたり、おいしい食べ方を教えてもらえたりするので助かるとの声が!
さらに「ブリやサーモンのおいしいところだけを少しだけさばいてほしい」「小さい魚も刺し身用にさばいてほしい」といった、普通の魚屋さんでは断られてしまうような細かいオーダーにも対応してもらえることも「トミーの魚や」の人気の理由となっています。
店主は魚さばきたがり
次から次へと入るオーダーにも、手際よく魚をさばいていくのが店主の冨岡恵司さん。冨岡さんは「魚をさばくのが大好きで魚屋に入った」と言うほど、魚をさばくのが大好き! 魚をさばいていないときには、包丁を研ぎながらオーダーを待つのが冨岡さんにとっては日常茶飯事です。
そんな冨岡さんが率いる「トミーの魚や」には事前予約のオーダーもいっぱい。刺し身の盛り合わせはもちろん、お子さんのいる家庭から「子どもがいるので骨抜きのお鍋セットをお願いしたい」といった注文が入ることもあります。もちろん冨岡さんはこうしたリクエストにも対応。骨抜きで1本ずつ丁寧に骨を抜く手間も惜しむことはありません。
「トミーの魚や」では旬の魚を冨岡さんにチョイスしてもらう「お任せ」の注文も可能。「両親の結婚記念日のお祝い用」として頼まれた予算1万円の刺し身盛り合わせのオーダーには、縁起のいい金目鯛の姿造りも入った超豪華な舟盛りを調理! 大きな舟には店主・冨岡さんの心意気も詰まっています。
仕入れの基準は「さばきたい魚」
多い日には1日に200匹以上もの魚をさばくという冨岡さん。27歳で魚屋さんに就職し、10年間勤め上げてから独立。念願だった自分のお店「トミーの魚や」を豊田市にオープンしました。
魚好きの冨岡さんならではの仕入れ基準の1つが“さばきたい魚”であること。さばいたことのない魚でも、骨の入り方を見ながらさばくのが楽しくて仕方がないそうです。
そのため「トミーの魚や」には、珍しい魚が店頭に並ぶのもよくある光景。この日の一押しは、月に1~2回しか入らないというコバンザメ。脂がのっていてカジキに似た味わいを楽しめるとのこと。鮮度が良いうちに刺し身で食べるのがおすすめだそうです。
週に1回の定休日には、奥さんと一緒に海に魚釣りに出かけるほどの魚好きな冨岡さん。あふれ出す魚への愛情が、お客さんや市場の人たちを惹きつけています。