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昼はおにぎり店、夜は江戸前鮨の二刀流!「梅のり」の斬新な営業スタイル【名古屋市中村区】

柳橋中央市場で仕入れた海鮮具材も!こだわりの詰まった究極のおにぎり

おにぎり専門店自体は珍しくありませんが、名古屋市中村区にある店「梅のり」はひと味違います。素材の仕入れから独学の握り方、そしてユニークな店の営業スタイルと、斬新なポイントが満載です。今回は、話題の「梅のり」に密着して、その魅力を探りました。


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  • 暖簾をくぐり、日本庭園風の入口を過ぎて店内へ


    暖簾をくぐり、日本庭園風の入口を過ぎて店内へ


初めて訪れる人は、ショーケース越しにテイクアウトする普通のおにぎり屋さんを想像するかもしれません。しかし、入口は日本庭園を模した風情あるデザイン。想像していたおにぎり屋さんとは一線を画します。


  • 手でほぐす具材の不均一さが、おいしさの決め手


    手でほぐす具材の不均一さが、おいしさの決め手


看板メニューの「焼鮭」は、店内で丁寧に焼かれた大ぶりの鮭を、手でほぐした自家製の具材が詰まっています。そのランダムな食感が食欲をそそると評判です。


ほかにも、凍らせた卵黄をしょうゆに漬け込んだ「卵黄しょう油漬け」など、独創的なおにぎりが豊富に揃います。


努力と愛情で握るのは、梅村房枝さん

  • 割烹着でカウンターに立つ「梅のり」女将の梅村房枝さん


    割烹着でカウンターに立つ「梅のり」女将の梅村房枝さん


和服姿でカウンターに立つ女将の梅村房枝さんは毎日、朝からおにぎりを握り続けています。


使用する米は、季節ごとにお米マイスターが厳選したブランド米です。海苔は柔らかな口溶けと香りが特徴的な有明産を使用し、能登の海洋深層水を使った粗塩で味付けするという徹底したこだわりぶりです。


  • 至高のおにぎりを目指して、おにぎりを構成するものには全てこだわる


    至高のおにぎりを目指して、おにぎりを構成するものにはすべてこだわる


1日に100個以上のおにぎりを握る梅村さん。以前はさまざまなおにぎり屋さんを訪れていましたが、理想のおにぎりに出合えなかったため、自ら店を開く決意をしました。数え切れないほどYouTubeを見て独学で技術を学び、努力と愛情で究極のおにぎりを作り上げました。


  • 極上の具材を探しに、房枝さん自ら柳橋中央市場へ


    極上の具材を探しに、房枝さん自ら柳橋中央市場へ


梅村さんのこだわりを知るため、柳橋中央市場に同行しました。彼女が訪れたのは、高級魚・鮭児や金沢直送の鮮魚を扱う「中水」です。この店は高級イタリアンや寿司店とも取引がある鮮魚店。店長の中西さんも、梅村さんのおにぎりを絶賛します。


  • 最高の米と海苔に、鯖のうま味がとろける「とろ鯖おにぎり」


    最高の米と海苔に、鯖のうま味がとろける「とろ鯖おにぎり」


魚のプロも絶賛する梅村さんのおにぎりには、ぜいたくな具材が使用されています。脂ののった鯖をたっぷり詰めた「とろ鯖おにぎり」や、早朝には売り切れてしまう「すし職人直伝トロタク」などがその一例です。


  • おにぎりに合わせて、すごいビジュアルの豚汁も大人気!


    おにぎりに合わせて、すごいビジュアルの豚汁も大人気!


米、海苔、塩にこだわり、具材の魚介はプロから調達。まさに梅のりのおにぎりは究極の米料理です。また、おにぎりに合わせた豚汁も人気メニューの1つ。お椀からはみ出た豚肉と具材たっぷりの豚汁は食べ応え抜群です。


おにぎり屋さんであり、お寿司屋さん!?

  • 「ネタではなく職人技で勝負したい!」とぬけさくの大将


    「ネタではなく職人技で勝負したい!」とぬけさくの大将


そして「梅のり」にはもう1つの顔があります。お客さんにバイトリーダーと勘違いされる男性。実はこの方は寿司店さんの大将。昼はおにぎりを提供する「梅のり」、夜は江戸前鮨を握る「ぬけさく」として営業する二刀流の米料理店なのです!


大将は昼間に寿司の仕込みをしながら、おにぎり屋さんをサポートしています。毎日仕込む赤酢をベースにしたこだわりのシャリは絶品です。


  • 寿司


    ネタではなく職人技で勝負したい!」と話す、ぬけさくの大将


人気が高いのは、大将おまかせの10貫に巻物と赤だしがついたコース。江戸前鮨の真骨頂である工夫を凝らした技術と、ここでしか味わえない一貫を追求しています。


タマゴの塩辛をのせた甘エビなど、ひと手間加えた創意工夫が光る一品です。食材の品質だけでなく、技術の付加価値にもこだわり、唯一無二の寿司を提供しています。