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飲まなきゃ読めない?不思議なマンガ!岐阜・関市の学校給食で大注目のオモシロい飲料とは『スイッチ!』

岐阜県関市では今、学校給食のある飲み物が注目を集めています。生徒たちがなぜか“じっと見つめる”飲み物とは?その正体や、開発に込められた想いを紹介します。 東海テレビ『スイッチ!』6月29日放送から

給食が「めっちゃ面白い」?!生徒の目を釘付けにするものの正体は


2022年6月、岐阜県関市のある中学3年生の教室。給食の飲み物は一見すると普通の牛乳ですが、生徒たちは飲み終わるとなぜか瓶をじっと見つめています。


実はこれは、『ミルクコミック』というもの。瓶の表面に、白い塗料でマンガが描かれていて、中に牛乳が入っている時には何も見えませんが、飲み進めていくことでだんだんとイラストが露わに。


描かれているマンガは『ミルクモンスター』という4コマギャグ漫画。作者はSNSを中心に子ども向け漫画を描いている、あみあきひこ先生です。


ミルクコミックは全10話。牛乳から生まれたミルクモンスターと、人間の子どもが面白おかしく交流しながら親交を深めるストーリーです。

ミルクコミックを飲んだ生徒たちからも「飲むのが楽しみ」「牛乳のことが面白く描いてあった。仕掛けがあると飲みやすい」などと大好評のようでした。


コロナ禍による牛乳の廃棄危機がきっかけに


ミルクコミックの生みの親は、岐阜県関市の『関牛乳』。パック牛乳などを東海地区で販売するほか、給食用牛乳を関市内の4校に提供しています。

社長の吉田宰志さんに、ミルクコミックを提供しようと思った理由を伺いました。


きっかけはコロナ禍での給食牛乳の廃棄危機。「SNSを通じて全国から支援をいただいて、廃棄をせずに防ぐことができたんですけども、そもそも給食の牛乳をちゃんと子どもたちが飲んでいるのかな?と疑問がそのときに湧いて」と吉田社長。

調査用にアンケートを取ったところ、「牛乳嫌いという人」もいるものの「『なんとなく飲み残しちゃう』という答えの子もいてびっくり」したのだそうです。


「だったら、もっと牛乳に関心をもってもらいたい」。その想いから、ミルクコミック企画が誕生しました。そして楽しく前向きに牛乳に飲んでもらいたいと、子どもたちの好きなマンガを採用することになったのだといいます。


開発時には「牛乳が入っている時に見えなくなって、飲み終わったらマンガが出てくる」という仕掛けの実現に苦労したのだとか。肝となったのは、瓶に印刷するマンガの白色の濃さ。何度も試作を繰り返したそうです。


5月31日に関市内の小学校へ提供されたのを皮切りに、今回が3回目の提供。この取り組みに先生からは「いつもと違って生徒が楽しみながら牛乳を飲んでいた。飲み残しがなくなるという点でもいいこと」と感想が。


生徒からは「牛乳をあと少しがんばって飲むとかして、もっと残すのを減らしていけるといい」「関市のPRになるのでいい」などの声が挙がっていました。


吉田社長は「SDGsの観点からも食品ロスがないように、という形で大人も子どもも牛乳に関心を持っていただきたい」との想いも最後に明かしてくれました。

配信動画では、ミルクコミックのより詳しい内容や生徒たちのリアルな反応などを紹介しています。

コロナ禍での牛乳廃棄危機にめげず、「楽しく前向きに牛乳を飲んでもらいたい」と誕生した新発想の牛乳。想いが伝わり、喜んでそれを飲む子どもたちの様子は観るだけで元気がもらえそうですね。

『スイッチ!』

毎週月曜~金曜あさ9時50分から放送中。 もっと東海地方を好きになる“スイッチ”を押す生情報番組。 お出かけスポットやグルメはもちろん暮らしのちょっとしたヒントになるトピックスを幅広くお届けしています。

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