「原価無視してます!」パンの重さ以上!?クリームたっぷりの贅沢クロワッサンにパン職人も絶賛『チャント!』
パンを愛し、パンの道を極めるパン職人が認める、“極上のパン”。「人気ベーカリーが認める!絶品パンリレー」では、プロが認めるパンを数珠つなぎで紹介!今回は、「ブーランジェリーSUN」の「クロワッサンクリームサンド」と、「シベリア」の「あんバター」の2つを紹介します。
“王道、されど特別”! 70種類以上のスペシャルなパン
名古屋市中川区にある「メゾン・デュ・ミエル」の長谷江太シェフが最近食べて感動したパンを尋ねました。
(メゾン・デュ・ミエル・長谷江太シェフ)
「東山公園近くにある『ブーランジェリーSUN』の『クロワッサンクリームサンド』。クロワッサンにクリームをサンドした、とにかく大きくてボリュームがあるパン。クロワッサンというよりパイを食べているようなザクザクとした食感がおいしい」
推薦された「ブーランジェリーSUN」は名古屋市千種区にある、2022年にオープンした対面販売型の小さなパン屋さん。ショーケースにはおよそ70種類以上のパンがズラリと並びます。
(女性客)
「一回来た時においしかったのでまた来た」
(男性客)
「お惣菜のパンもなかなかおいしい。種類が多くてお値段も安い」
お客さんからの評価も高いパン屋さんで、パンを作るのは、この道15年の村瀬元紀シェフ。村瀬シェフのパン作りへのこだわりは…。
(ブーランジェリーSUN・村瀬元紀シェフ)
「“王道、されど特別”というコンセプトを掲げている。クリームパンやあんパンなど王道のパンがうちで買うと、特別だと感じてもらえるパンを作っている」
ショーケースを見てみると、ホットドッグだけでも3種類。通常の「ホットドッグ」は、セモリナ粉を使用したイタリアンテイストなパン。下にカレー味のキャベツ、ケチャップにはBBQソースを配合するなど、見えないところに細かな工夫をしています。
中でも特別感があると評判のパン「キングオブクロワッサン」は、通常のクロワッサンの2倍の生地を使ったクロワッサン。折り数を少なくすることで、1つ1つの層が厚くなり、よりバリバリ感を感じられます。
パン職人が推薦した、クリームたっぷりの「クロワッサンクリームサンド」
「メゾン・デュ・ミエル」長谷江太シェフが推薦した「クロワッサンクリームサンド」は、バリバリ食感の「キングオブクロワッサン」をさらにアレンジした一品。自家製カスタードと生クリームを惜しげもなく挟んだ贅沢なパンです。
推薦者の長谷シェフが感動したのは、ズッシリとくるクリームの重量感。「キングオブクロワッサン」単体の重さが89グラムに対し、「クロワッサンクリームサンド」の重さは220グラムでした。
(ブーランジェリーSUN・村瀬元紀シェフ)
「中身が入っていないパンって残念な気持ちになる。中身は、原価無視してもりもり入れる」
よりおいしく食べてもらうため、クリームを挟む前の「キングオブクロワッサン」にひと手間かけていました。
(ブーランジェリーSUN・村瀬元紀シェフ)
「食感のバリバリ感をより強調するため、乾燥焼きすることでバリバリ感が長時間持続する。コンビニのダブルシュークリームがすごく好きで、うちにはすごく立派なクロワッサンがあって、コンビニのシュークリームにはないバリバリ感と中はクリームたっぷりな商品を作りたくて考えた」
シュークリームにはないバリバリ食感と、パンの重さ以上のたっぷりクリーム!まさに贅沢を極めた一品です。
あんこ×バター×きな粉!? まるで和菓子のような「あんバター」
「ブーランジェリーSUN」の村瀬元紀シェフが最近食べて感動したパンを尋ねました。
(ブーランジェリーSUN・村瀬元紀シェフ)
「名古屋市昭和区にある『シベリア』の『あんバター』。普通のあんバターとは違っていて、和風テイストで和菓子みたい。きな粉が使われていて、きな粉・バター・あんこのバランスが絶妙」
「シベリア」は、2019年にオープンしたパン屋。地元民に愛されるお店で、もっちり食感が大人気の「湯種食パン」やお店の看板商品「くまパン」など、誰からも愛されるパンが30種類以上並びます。そんなパンを作る、店主の大脇 勝シェフにはこだわりがあります。
(シベリア・大脇勝シェフ)
「食べてうれしいのがいい。例えば『カンパーニュ(サツマイモ)』にしても、サツマイモがゴロっと入っています」
食べてうれしくなるよう、具材はゴロっとたっぷり!そんなこだわりを持つシェフが作るパンの中で、今回推薦されたパンも具材たっぷりの「あんバター」です。中にはたっぷりのあんこときな粉がまぶされた厚切りバターが入った、まさに和菓子のようなパン。なぜきな粉を入れているのか、伺いました。
(シベリア・大脇勝シェフ)
「あんこ×きな粉=合う、バター×パン生地=合う。絶対にコレは合うなと思って試行錯誤して、きな粉をアクセントに」
きな粉をアクセントとして追加することで、唯一無二の風味を実現しています。
ハード系でもなくソフト系でもない、独特な口どけの秘密
推薦者の村瀬シェフが感動したポイントが、ハード系でもソフト系でもない、溶けていくような独特のもちもち食感。その秘密を尋ねると…。
(シベリア・大脇勝シェフ)
「ソフト系のパンと、ハード系のパンの間を目指したソフトフランスの生地。フランスパンと同じ粉を使っています」
フランスパンで使用する小麦粉に油脂を追加し、もっちり感をプラス。適度な噛み応えがありながらも口どけの良いパンは、きな粉とバター、そしてあんことの相性が抜群!まるで新しい和菓子のような新食感のパンです。
プロが認める味を一度試してみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント!」10月2日放送より