ジェットエンジンで飛ぶラジコン飛行機！ 本物そっくりの飛行＆音を体験してみよう
実機さながらのラジコンジェットの機体。
手元のコントローラーで模型を自在に操ることができるラジコン。その中でもひと際本格的な、本物さながらのサウンドと挙動を楽しめる、ジェットエンジン飛行機のラジコンについて紹介します。
●ラジコン飛行機とは？
推力エンジンを搭載したスケール模型機。
空中に飛ばして操るラジコンは数多く存在し、最近では撮影目的で使われるドローンが最も有名かと思います。今回紹介するのは、実機もしくは架空の航空機をモチーフとし、実機と同じく推力エンジンを搭載したスケール模型機と呼ばれるもの。ちなみに、完成済みで子どもでも簡単に操れるものを「トイRC」と呼び、組み立てが必要な本格的なものを「ホビーRC」と呼びます。
プロペラのついたラジコン飛行機は「レシプロ機」。翼が大きいため、空中での姿勢を安定させやすい。
ラジコン飛行機のほとんどは、プロペラのついたレシプロ機と呼ばれるもの。その大きな理由として操作がしやすいところにあります。基本的に機体前方に推進力となるエンジンが搭載されており、翼も大きいため、空中での姿勢を安定させやすいです。対してジェットエンジン機は、推進力が後ろにあり、翼もあまり大きくないので、機体を安定させるために、推進力であるジェットエンジンのシビアな操作が必要となります。
ジェットエンジンの駆動と制御なども必要。機材のボリュームはレシプロ機のラジコンの3倍となる。
ジェットエンジンのラジコン飛行機は実機と基本構造が同じ。大型のジェットエンジンを積むことで、機体のサイズもレシプロ機に比べて大きいのが特徴です。ウィングに設けられた動翼の操作だけでなく、ジェットエンジンの駆動と制御なども必要なので、そのための機材のボリュームはレシプロ機のラジコンの3倍。当然、価格も跳ね上がるので、シビアな操作系統による墜落のリスクなどを考えると、覚悟の必要なラジコンジャンルといえます。
●ステルス戦闘機「F-22」は実機さながら
「キュイーン」といったエンジン音はジェットエンジンならでは。
操作はおろか、乗ることや見ることすらも難しい航空機を、実機さながらに操作できるのがラジコンの面白いところ。F-22 ラプターはそういった航空機の筆頭です。仮想演習において1機で144機を撃墜し、大きな抑止力も担っている世界最強のステルス戦闘機として知られています。
旋回している姿は本物さながら。レシプロ機にはない、ジェットエンジンならではのキュイーンといったエンジン音も、その勇姿を際立たせてくれます。
ラジコン飛行機を滑走路に着陸させる様子。
STOL（短距離離着陸）といった特徴もラジコンならではのスケール感によって再現されています。
●高度な操縦技術で実機感を追求
実機に近い挙動を競う大会も開催される。
ただ飛ばすだけでなく、実機に近い挙動を目指すのもラジコン飛行機趣味の醍醐味。そうした技術を競い合う、日本模型航空連盟が主催する大会も開催されています。
着陸は一番の腕の見せ所。機体を安定させてから地面に降りないと、不格好になってしまう。
空中での操作以上に難しいのが着陸。安定感を欠くと少し斜めに地面へ潜入し、少し機体を左右にバタバタ跳ねさせてしまうことも。そうなると、途端におもちゃのような雰囲気になってしまうので要注意です！
成功例。着陸が決まるととても美しい。
ラジコンジェットの世界に飛び込めば、今以上にラジコンの奥深さを感じられるかも！
レシプロ機よりも操作が安定しにくく、その割にスピードも出せる。敷居の高いジェットエンジンのラジコン飛行機ですが、その不安定さでしか体験できない楽しさがあります。腕に覚えのある方はそのままこのジャンルに飛び込むも良し。そうでない方も飛んでいる姿を間近で見られるイベントなどに足を運んで、その醍醐味の片鱗を味わってみてください！
